09≪ 2017/10 ≫11
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2009-06-03 (Wed)
…なんでまた、こんな真冬にこの本を手に取ったのでしょう…。



吉本ばななさんの言わずと知れた名作。
ばななさんの本は『キッチン』が大好きで、中学生の時に出会って以来、何度と無く読み返してきました。なのに、他のタイトルは何故だかほとんど読んだことがありません。


季節は夏、海辺の街を舞台にした物語。

ばななさんの文章を読んでいると、いつも舞台の中に引っ張り込まれてしまいます。
風・光・匂い・温度…その他もろもろが非常にリアルに感じられるのです。
この本を読んでいる間、私は確かに、夏の海辺をさまよっていました。
読み終えて現実に戻ってきた時、冬の気温に違和感を抱いたくらい(笑)



思い出というのは、いつも淡く儚いものです。
こんなにも濃く、しっかりした「今」という時間も、過去になり思い出になれば、掴み所の無い、不安定な存在に変わるでしょう。

この本を読んで、最も考えたのは、「記憶」「思い出」についてのこと。

例えば、夏の記憶。
私の場合、昼間の太陽がカンカンに照っている時間帯よりも、ほの明るい夜のほうが印象深い。
お祭り、花火大会、夕涼み…
「夏は夜」です。清少納言の言う通り(笑)

この作品の印象も、昼間の場面より夜の場面に偏っています。

夏の夜空、波音、潮の香り、涼やかな風…

淡い儚い、真夏の夜の夢。


ばななさんの作品全体に言えるのですが、漂う透明感が美しいです。


きっと、夏になったらまた読もう…と思っています。

(2008.02.06 記)

スポンサーサイト
| *Books* | COM(0) | TB(0) |







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。