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2009-09-16 (Wed)
『無国籍で不思議な短編集を作りたい』という恩田さんの思いつきから生まれた一冊。
不思議で、不気味な全15編の物語たちが並びます。


私は恩田さんの作品では、『常野物語』シリーズや『夜のピクニック』『ネバーランド』なんかが好きなのでつい油断してしまいがちなのですが、彼女はホラーもお得意なんですよね…。
恩田さんの短編集を読む度にそれを思い出してはまたすぐ忘れるという…


気に入った短編について少しずつ…

『蝶遣いと春、そして夏』
情景が美しい。美しいからこそ物語の中の哀しさがより引き立っている。
「蝶遣い」という人物を使った長編を読んでみたいなぁ…

『蛇と虹』
とにかく表現の仕方が物凄く好み。
夕暮れから夜に移り変わる空の色の変化を、こんなに美しく優雅に表現した作品は他に知らない。

『あなたの善良なる教え子より』
善と悪はコインの表と裏のように必ずしも反している訳では無い。
この世には、濁った善も透き通った悪もあるのだと思い知らされた。
この短編集の中で一番ズシンときた作品。

『夜想曲』
この空気感が好き。
アンドロイドが電気羊の夢を見る物語。



恩田さん本人が「短編が苦手」と語っている通りちょっと練りが甘い感じの作品が多いですが、短編集でありながら連続した雰囲気でまとまっているので、不思議な異世界一周旅行に行ってきたような気分です。


(2009.01.10 記)

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